2011年2月17日木曜日

日本で発見された石

みなさま、こんにちは! Webスタッフの馬場です。
今朝は曇っていた柴崎も、とてもよいお天気になってきました。
東京は夕方が一番暖かく(?)なるとの予報ですが、どうでしょう?


さて私、仕事で石に携わっているからということで、昨夜から
「千葉石のニュース見たよ!」と言われ続け、「?」となっておりました。
昨夜は出かけていてニュースを見ていなかったのです。

調べてみると、千葉県南房総市の元採石場で発見された新鉱物が
「千葉石」(学名:チバアイト)と命名され、国際鉱物学連合(IMA)に
承認されたとのこと。

約1800万年前の地層である「保田層群」から採取されたそうです。
発見は1998年まで遡り、新鉱物として発表されるに至ったのは2011年!
結晶構造の詳しい分析にはそれだけの時間がかかるのですね。

石英と同じくシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とし、結晶構造の内部に
メタンなど天然ガス成分の分子を取り込んでいるのが特徴だそうですが、
結晶は最大2ミリぐらいということなので… 小さいなぁ。

でも発表された写真を見るとなかなか美しい!



日本で最初に発見された鉱物は約110種あるそうです。
ヒーリングストーンではスギライトが有名。

最初に愛媛県の岩城島(いわぎしま)で発見された杉石は、
見栄えのしない、うぐいす色の小さな粒状のものだったそうです。
1942~43年に現地調査をした杉氏の名前から「杉石」と名付けられて
いますが、1948年に他界した杉氏の研究を引き継いだ村上氏により
構造が解明され、新鉱物「杉石」としてIMAに申請されたのは1975年。
やはり30年余りの時間がかかっています。

私たちが「スギライト」と聞いてイメージする紫色の杉石が南アフリカで
発見された年だったそうです。
タイミングって不思議ですね。


スギライトはこちらからご覧いただけます。

いつもありがとうございます。