2011年3月13日日曜日

今、原発の現場で仕事をしてくれている方々に、心からの感謝と応援の気持ちを送ります。

今、原発の現場で仕事をしてくれている方々に、
      心からの感謝と応援の気持ちを送ります。

ベルエールの町田です。

大変な地震の後、
福島原子力発電所で、原子炉が制御不能になり、 大変危険な状態が11日から続いていました。
12日の3時ごろには、水素爆発が起こり、建屋が吹き飛びました。

地震そのものの被害も目を覆いたくなり、本当に心が痛いのですが、 原子炉の爆発が起きれば、今の被害は日本全土へ被害になる可能性があります。

夕方にBBCで放送された爆発の映像をYOUTUBEで見た時、チェルノブイリのことを覚えている私は、
正直、「ああ、完全に日本が死の土地になってしまった。。。」と愕然としてしまいました。

8時ごろに枝野官房長官の政府の正式発表で、原子炉自体が爆発したのではないと知るまでは、本当に愕然として、未来が失われた日本のイメージをして本当に頭が真っ白になりました。

政府の発表によれば、原子炉自体の溶解や破損、ましてや爆発は起きていないということになります。大変で厳しい状況にはありますが、それでもここで食い止っているとすれば、それはもう“天佑”以外のなにものでもないと私は思います。
私たち日本にまだ天佑がある。。。。私は宗教家ではありませんが、本当に絶望に近い不幸中の本当の瀬戸際の幸運のような気がしました。
私は、日本にまだ天佑があると信じます。

ちなみにチェルノブイリは25年経った今でも、全く終わりもゴールも見えない、未曾有の原発事故です。高濃度汚染地域は原子炉から300キロメートル離れた場所に及び、汚染地域はなんと14万5千k㎡にも及びました。似たような状態まで行けば、ソ連とは違って小さい日本の国土が、37.8万km²であることを考えると、東北を中心に、北海道、関東、東海、甲信越、関西ぐらいまでが、完全に汚染地域になってしまうようなものです。土地も農地も汚染されます。

ですから、日本国民全員のために、原子炉自体の溶融や爆発は絶対に避けなければいけません。

日本に、未来が、特に子供たちの日本の未来がなくなってしまいます。

今回の原子炉内部では既にメルトダウンが起こっていることはきっと間違いないでしょう。
今現在、海水の注入やホウ酸による冷却がなされているという報道ですが、まだ、非常に危険な状態には違いありませんし、現場は大変な事態だと想像できます。

今“現場”で原子炉と向き合っている人たちは、私たちのすべての日本人の未来のために本当に命がけでお仕事をしてくださっている方々だと思います。
今この瞬間、放射能を浴びながら、爆発や被爆、死と隣り合わせの莫大なリスクを取りながら、福島原発1号機の冷却作業と、事態の収束のために今働いてくださっている現場の方に、本当に心よりの感謝と応援の気持ちを祈りにして、お送りしたいと思います。

チェルノブイリの後、作家、広瀬隆さんの、原子力発電所に関する書籍の『危険な話』(八月書館1987年)を私が読んだのは、もう20年以上前のことになります。
学生だった私の心に、原子力発電所がどうして危険かということを教えてくれた本でした。

私たち皆が、この問題をあらためていつか改めて考える機会が必要となるでしょう。
きっと、私たちは何かに、気づく必要があるのかもしれません。
ただ、今は賛成とか反対とかではなく、私たちは日本の危機を乗り切らなければなりません。

日本にもし天佑があるのであれば、きっと切り抜けることができると信じます。

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