2011年3月30日水曜日

五人組と連帯保証人

こんにちは。
ベルエールの町田と元木です。

食品への放射線の問題、いよいよ、
本格的に表面化してきました。
また、少し感じたことをシェアさせていただきます。

昔、五人組という制度がありました。
一人年貢を納めないと、残りの4人全員に責任があるという
考え方で、今の連帯保証人の考え方の元になっているとも
言われています。

どうも、日本に独自の考え方で、
今回の食品基準にも似たような考え方がでているような
感じがどうしてもしてしまいます。

3月29日、
国が、食物に含まれる放射生物質セシウムを
年間5ミリシーベルト食べても、大丈夫と公式に言いました。

さらに緊急時は年間10ミリシーベルトとしても
差し替えないと考えているということです。

また、福島県では、
国の定めた基準値を下回ったので、
県知事さんが野菜の出荷を要請しています。
福島県の長ですから、気持ちはもちろんわかります。

しかしわからないのは、
食べても良いといっている証明も理屈も、
何の説明もないことです。

原子力発電所から出してしまった放射性物質は、
基本的に、自然界に存在しない汚染物質です。

過去に臨床や実験があるわけでもなさそうですので、
それを年間10ミリシーベルであれば、
食べても大丈夫というのは、意味がわかりません。

また長期の摂取によって、
何が起きるかは、基本的には予測ができないものです。
しかも半減期は30年もあります。

普通の人間であれば、

1.食べると身体に良いもの
2.食べても差し支えないもの

であれば食べても大丈夫と思いますが、

3.食べると身体に何が起きるか予測できないもの
4.食べると身体に毒なもの

は、決して食べないでしょう。

実際のところ、原子力発電所から出てしまった
放射性物質は、3の予測できないものか、
4の毒かのどちらかだと思われます。

それを、国が基準を決めることで、
無理やり2の食べても差し支えないものにしようと
する意図があからさまです。

少なくとも、日本国民には年間5ミリシーベルトまでは、
食べてもらいましょう。と国が言っているようなものです。

私は放射性物質の専門家ではないですから、
実際に年間10ミリシーベルトのセシウム摂取が、
未来永劫ボディに悪影響をあたえないほど安全なのか
それとも危険なのかわかりません。

しかし本来、毒やまた影響が予測できないものであれば、
リスクを管理するためには、“摂取を極力控える”というのが
正しい判断のはずです。

将来悪影響がでてからでは遅いからです。

この状況ですから、実際、口に入れないほうが難しいのですが、
国の“正しい姿勢”としては、摂取ゼロを目指して全力を尽くすと、
宣言することだと思います。トップの最初の意図を間違えると、
あとはドミノ式に時間と共に問題が拡大します。

国の対応は、まるで薬害エイズ問題のときのようだと考えざるを得ません。
微量だ、弱いから大丈夫だ、と専門家が言い続けたことで、
被害が広がりました。危機管理からの発想ではないからです。

実際、海外の姿勢を見ると良くわかります。

シンガポールは独自検査によって、
福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、東京都、神奈川県、
埼玉県、に加え、愛媛県の農産物の輸入を制限しました。
注目すべきは、愛媛県の産物にも、放射性物質が検出されたという
ことです。実際これが福島のものかはわかりませんが、危機管理という
観点から見ると、疑わしきは疑ってまず措置を取る。これが基本です。
なにかが実際にあってからでは遅いからです。

輸入制限は、韓国、中国、アメリカ、香港、オーストラリア、台湾、
などにどんどん広がっています。

日本の姿勢のまずさが既に浮き彫りです。
え、10ミリシーベルト入っていいの? そんなの輸入できないよ。
となるに決まっています。

他国の政府は自国の国民を守るために、動いています。
しかし、日本は自国の国民を放射能フリーから、
守りきれそうにないから、連帯責任を持つように既に、
要請しているようにも聞こえます。。。

目先にこだわってごまかしたり逃げたりすると、周りは
どんどん離れていきます。福島県知事が野菜は大丈夫だから
買ってくれと言えば、人の心は福島からはなれ、日本が、
10ミリシーベルトは大丈夫と言えば、世界が日本から、
離れていきます。

今は逆に、宣言しなければいけないと思います。

1.福島原子力発電所を必ず早急に収束させる。
2.汚染食物は一切、人や生物の口に入れないようにする努力を
  短期、中期、長期で行い最善を尽くす。
3.汚染された土壌や海を完全に浄化するまで努力を続ける。

と、宣言し、これから10年実践することが日本の今の使命だと思います。

なぜかというと、原子力発電所からの汚染物質は、自然界にない
放射線物質を漏らしてしまったもので、生命に害があると想定されるため、
この事態の収束に全力を尽くすことが、問題解決の意図として正しいからです。
大丈夫な数値を考えることは、解決につながりません。数値で言えば、
“ゼロ”が本来正しいからです。

皆が協力するためには、明確なビジョンが必要です。

率先して根源的な解決を目指すという姿勢が示されて、
はじめて、世界各国の皆様に協力を要請できるのであって、
実際、世界の人たちは必ず協力してくれるでしょう。

内々で何とかしようしているように見えることが多々あります。
渦中にいる者としてリーダーシップを示さなければなりません。

これはすでに、福島の問題でも、日本の問題でもなく、
地球の問題だからです。

こらから10年、私たちは日本を再度、浄化しなければいけません。
これは、汚染をされた国に生きなければいけない者の宿命です。
できるかできないかと今考えるのではなく、既にやらざるを得ないわけですから、
堂々と宣言して、世界を含めたすべての人に協力を要請し、
世界一丸となって、問題を解決することが大切だと思います。

今回リーダーシップを取るのは、きっと国でも知事でもないでしょう。

私たち一人ひとりが、今、生命を未来へ繋ぐことと、
地球の浄化にコミットする。
きっとアセンションはそこから湧き上がってきます。

地球は、私たちが浄化しなければなりません。
私たちも、コミットします。

いつもありがとうございます。

感謝

ベルエール
町田&元木